こいぬま
ここ一週間で読売日本交響楽団とNHK交響楽団の第九を聴いた。

読響は、楽団員個人の技術も楽団全体のシンクロもすばらしい。
指揮者の曲解釈は素直で繊細。抑えるところは抑え、盛り上げるところは徹底して盛り上げる。
合唱もぴったり揃っていた。
ソリストの声質があまりよくなかったのが唯一マイナス。
場所はサントリーホールで音響も雰囲気もとてもよかった。

他方N響は、楽団員個人の技術はすばらしかったけど、
ぜんぜん揃ってなくて音の出だしがばらばら。
指揮者の指揮は雑で、演奏でなにか表現をしようという気が感じられない。
合唱は雑。ソリストは声質だけはよかったけど歌が下手。
場所はNHKホールで音響が悪く、ひとつひとつの楽器の音が分離してきこえないし、
楽器の音にかぶさって「サー」というノイズがきこえる。

同じ演目で同じような時期にやってるのにこれほど違うとは思わなかった。
N響の実力がこんなひどいわけはないだろうから、
たぶん第九はお祭りみたいな感じでまじめにやってないんだろう。
読響はまじめにやってるというのに。

No. 12, 2004年12月27日(月)17時47分
こいぬま
読響のニューイヤーコンサートを聴いた。
今回の読響は第九のときほどすばらしくはなく、曲によってはくずれた感じだった。

思うにすばらしい演奏というのは、演奏を意識させずに曲そのものを聴ける演奏をいうのだ。
下手な演奏を聴くときには、聴き手は実際に聞こえてくる音の中から
その曲の本来の音を抽出する努力をしなければならない。
つまり、演奏の拙さによって生まれた誤差を頭の中で補正しなくてはならない。
それに対して、いい演奏では実際に聞こえてくる音がそのままその曲本来の音であり、
聴き手は聞こえてくる音をそのまま聴いていればいいので、
安心して音楽に身を任せていることができる。

No. 15, 2005年01月12日(水)10時24分
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